仕事でメイクをさせていただく機会が多少あります。

ある日、少し暗い表情で不安そうな様子で店内にいらした高齢の女性・・・
「長期入院をしていて外出は半年振り」とのこと。

自然と(この方の笑顔を見たい・・・)とメイクを提案させて頂きました。
最初は不安そうなご様子の老婦人でしたが「チークを少しのせてみましょうか」の言葉にうなずいて下さいました。

チークをのせると鏡をのぞきこみ遠慮がちな笑顔。
結局フルメイクをすることになり、メイク中もご自身のことを色々語ってくださいました。

メイクは見た目だけでなく、同時に「心もメイクされていく」のだと実感しました。メイクセラピーの力で一人でも多くの年配者に人生の最期まで「楽しい気持ち」をもって過ごしていただきたいです。また、特別優れた技術がなくても、少しの努力で人の役に立て喜んで頂け自分自身もうれすくなるメイクセラピーの受容はまだまだあると確信します。